占い世界大会金賞・高橋伸齋が占う！
【2017年の運勢】

　2017年の日本の世相について、易占で占ってみました。
　まず、現在の状態ですが、本卦は『火地晋』になります。新井白蛾で象意解をみてみると、「満地錦繍の象」「人玉階に登るの意」です。

　これは、太陽が大地を照らし、大地が豊かになっている状態を表します。明るさと豊穣はつまり、良いことが起きる可能性が高いことを意味します。

　ただ、豊かさには限界があり、現状を示す本卦の『火地晋』における『晋』は、進むことも暗示するため、良いことも悪いこともどんどん進んでいくでしょう。好調の中にあっても、注意が必要な一年となります。

　また、そうした傾向は、2017年前半に顕著に表れます。良いことが続くと、反動で極端に悪くなる……という年になりそうです。

　このような気（エネルギー）の流れが予測されますので、世の中全体だけでなく、個人としても、予想外の揺さぶりがあるかもしれません。慎重な行動を心がけると良いでしょう。
　臆病になる必要はなく、物事を一つ一つきちんと見極めて進めば大丈夫です。
　2017年の下半期は、『天地否』となり、象意解は「月霧里に隠れるの象」「寒鶯春を待つの意」になります。

　全体的な雰囲気としては、気（エネルギー）の流れがふさがるような閉塞感を感じてしまうかもしれません。先が見えなくなると感じる場面がありますが、あくまで一時的なことです。物事が停滞するとしても、焦らずにじっと待つことが大事でしょう。

　春は必ず巡ってきます。自然の流れにしたがって行動することが必要です。
　特に2017年下半期は、「必ず、春が巡る」と信じて進んでいくと良さそうです。

　「運を開くことって可能ですか？」という質問を受けることが多くなりました。

　そう聞かれた時に、私には必ず答えている言葉があります。
　「自分の持っているエネルギーを知ることが大切です」と。

　自分のエネルギーをしっかり知ることで、エネルギーの活かし方がわかってくるのです。
　例えば、直感性に優れた人が、慎重になることばかりに囚われると、行動をみずから抑制して身動きが取れなくなってしまいます。こうした状態は、その人にとって不幸なことです。

　私は過去に、才色兼備の独身女性を鑑定したことがあります。その方は、思い付いたらすぐに行動するというエネルギーの傾向をお持ちでした。それをのびのびと発揮したなら、結婚して家庭を持つという人生を歩めたかもしれないのですが、その方は自分自身を抑圧して、慎重になることになぜか専念していたのです。結果的に、その方は独身をつらぬくことになり、結婚をしない選択をしたのでした。

　もちろん、独身として生きることが悪いわけではありません。絶対に結婚しなければならないわけでもないでしょう。
　しかし、男女が永遠の愛で結びつくことは、幸せの一つの形であることは間違いなく。また、その女性は、持ち前のエネルギーを発揮できれば、結婚を手に入れられたはずなのです。

　2017年に開運をするなら、やはり、自分の持っているエネルギーを活かすことが大事でしょう。人生がいっそう豊かになると思います。